D.D.A Darts理論集

(講座1)グリップ

 

①持ち方と意識

 グリップは、自然にバレルの重心を人差し指と中指あたりで持ち、そのまま盤にティップを向ける自然な形で良い。特に意識はいらないが、握りすぎず、力を抜きすぎず、中間の力で持つべきである。

 このとき大切なのが、必ず重心を意識するということ。バレルの重みを感じぬままスローに入ると、(飛ばない意識が先行し)力みやすい傾向にある。重心を意識し(ダーツの重みを感じ)、ティップの先端をやわらかく盤に刺すイメージを抱き、リリースすべきである。

 

②深さについて

グリップは深ければ深いほうがよいというが、握りすぎは逆に手離れがわるくなるため、お勧めしない。グリップが浅いのは指先のアンバランスさをダーツに影響させてしまうという欠点と、緊張した場面や冬に手先が冷え、感覚が鈍る際に影響が出やすいということが欠点としてある。しかし、程よく浅いのは、手離れがよくなるという観点から、よりイージーなスローができるため良いのである。腕を強く振らずとも、しなやかに振ることで飛びを良くし、自らのスローに自信を持つことができる。ダーツが飛ばない人ほど、トッププレイヤーを意識し、深く持ちすぎるのは危険である。指先周辺にもっとも繊細な触覚という人間本来の感覚があることを忘れてはならない。

 

(講座2)スロー

 

①ライントレース

 ラインとは、効き目、ダーツ、目標が一直線になったときの想像から生まれる。であるから、見えない人が多いのは当然であるし、たとえ見えてもそれだけでダーツが入ることは無い。私の考えるラインとは、自分の腕が描いた線であるということである。腕を振ると掌から白煙が出て、ラインを作るとでも思ってもらうと容易である。基本的には先のライン考察に間違えはないが、そこに肩と肘を加えることでライントレース(ラインをなぞること)がより確実になる。非常に重要な考えであり、たいていの人はこの意識でAフライトくらいにはなるだろう。

 

②振りと伸ばしの速度

 振りと伸ばしは、人それぞれ感覚が違う。従って詳しい言及は避け、個人の合う方に任せるが、振り型ホームは肘を固定して、木(肘から上)を倒すイメージ。なお、この際肘が落ちると、引きの角度が変わり、目で合わせたラインがご破算になってしまうから注意しなければならない。そうした理由で肘の上下はなるべくあってはいけない。角度がずれるのは致命的で、もしその状態でうまくなろうとするとプロ並の練習量でホームの感覚固定をしなければならない。また、伸ばし型ホームはグリップを固定し、目標に触るように、腕を伸ばしていくイメージである。どちらもリリースラインは一緒なので、最終的には投げ終わりに手が目標を向き、伸びている若しくはそれに近い形でリリースが綺麗にできていればよい。

 意外に忘れられがちなのが、送り出しの速度である。これは徐々にスピードを増していくのがよい。リリースを最初ゆっくりとしようとしながらもスピードがないとダーツは飛ばないので、それが理想なのである。イメージとしては全体運動の中の鞭である。これによってトレースラインを出すのである。

しかし、それは肘から上であり、肩を使うとホーム自体に動きが出るのでなるべくは使わないで投げるほうがよい。また、頭が動くとホームが綺麗でも安定感を欠くので、姿勢は安定させる。(ゴルフや野球と同様である)

 

③足場

 前に重心をかけ、少しでも近い距離を意識する。後ろに多く重心をかけ、楽に投げると、肘も楽になりすぎて入るときは入るが、入らなくなると数ビット単位でダーツが外れだし、力が入ってしまう。しかし、前のめりになりすぎて、バランスを崩さないように注意する。膝に体重をかけて安定させるイメージならば、どのようなスタンスでも良いと思う。基本的には膝は伸ばすが、人によっては曲げることで安定する人もいるのでそこは気にする必要はない。

 

④引き

 特に意識する必要はなく、自分の心地よい引き下限でよい。腕に力が入りすぎない、やわらかい引き加減がよい。ポイントは一瞬でもいいから肩に納めるような引きどころをつくること。この溜めがないと、リリースやダーツの向きが安定せず大きくずれる可能性がある。プロをみても全ての人にこの溜めはある。ないプレーヤーは、安定して入り続けることはない。

 

⑤悩んでいる方へ

 肘を張り(出し)、肘ではじくイメージで投げると良い。これにより、引きが安定するのと、グリップの悩みや良し悪しに左右されづらいという利点がある。また力の入れ具合が肘でのみの調整になるため、強弱も意識せず、一定の強さで投げられるのである。ライントレースの意識も、肘が支点になりフォローの意識により集中できるため、しやすいのである。

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